今回の記事を読んで欲しい方
- IT業界に就職しようと思っている方
今回はSES企業に就職しようと思っている方向けに書いていきます。
結論:できるなら自社開発か受託開発企業へ就職がオススメ
まずSESの説明をします。
SESは「System Engineering Service」の頭文字をとった略で、クライアント(会社のお客様)に社内の人材(労働力)を提供する事で、対価を支払う雇用形態です。
作業した時間に対しての対価を支払う方式なので、作業の成果が出なくても対価は支払われることになります。(支払われる先は会社です 。給料は成果と会社の判断によるのではないでしょうか)
エンジニアは社内で業務を行う訳ではなく、顧客先で開発や保守業務を行うことになります。
ただし、未経験だと自社・受託開発はハードルが高い
未経験の場合は、言い方は悪いですがSESだと人を売って会社の売り上げにするので、何人いても困りません。
自社・受託開発だとSESで実績を積んでいるか、副業で稼ぐ、自分で作品を作ってポートフォリオを作って会社に売り込むなどしないと就職は難しいです。
SESで2〜3年経験を積んでから自社と受託開発を行っている企業に就職する手もあります。
SES企業へ就職をオススメしない理由
偽装請負
エンジニアになりたい方は、なるべくSESは避けたほうがいいです
— yamata (@yamata2697) August 28, 2020
恐らくどのSESも商品(人材)をよく見せるための多少の経歴偽装は行っています https://t.co/ZZZwe6E8ke
Twitterで先日トレンド入りしていたSESの偽装請負のニュースです。
SESの経験がある身からすると言い方は悪いですが、商品(SES企業に入った皆さん)をよく見せるための経歴詐称はぶっちゃけあります。
朝日新聞の記事によると年齢や業務歴まで偽装していたみたいで正直そこまでの詐称はびっくりしましたが、こういった理由であまりオススメしていません。
1人で客先に送られる事もある
1人で客先に送られる事も運が悪ければあります。
知っている仲間も先輩もいないし、スキルもなければ誰に何を聞けばいいの…?ってなって最終的には残業が増えたりストレスがかかりすぎて仕事に行きたくないと思ってしまう事もあります。
自社の営業に相談しても理解されずに軽くあしらわれたり、無視されたりして次第にどうしようもなくなり、追い詰められていく可能性もあるので、SES企業の就職は慎重になってください。
スキル面での不安も
新しい現場では自分のスキルがどれくらいを求めれられているのか、単価がいくらだからどれくらいの仕事をこなせばいいのか等、わからない事だらけです。
客先によっては非常に高い技術力を求められる可能性もあります。
…誰に技術的な事を聞きますか?
大体は同じ常駐している先輩SEかPL(プロジェクトリーダー)になるので、初めて会ったのなら結構聞きづらいでしょう。
自分も2回、自社の先輩がいない現場に放り込まれたので聞き辛かったです。
なるべく先輩社員がいる現場にお願いしますと営業にお願いするのも手ですね。
SESがわからないうちに入社すると自分の入社した会社が何だったのかと思う
SESの場合、職場が自社ではなく他社です。
会社によっては帰社日やレクリエーションが設定されていますが、帰属意識が次第に薄れていきます。
SES企業へ就職するメリット
受託開発や自社開発の企業は新卒か経験者じゃないとハードルが高いです。
SESじゃないとIT業界へ就職できないと考えている人向けにSES企業へ就職するメリットもご紹介します。
人脈が増える
一番のメリットはこれです。社外の人とも交流が増えるため、人脈が増えやすいです。
将来的にフリーランスになったり独立や起業する方にとっては仲間になる可能性もあるので、SESで客先にいる時に集めてみてもいいかもしれません。
自社開発だと人脈は増えないので、その点はおすすめと言えるでしょう。
エンジニアとしてのスキルアップが見込める
SESだと最先端の技術に触れられる可能性もあるので、その点は自社開発企業にないメリットと言えます。
PHPのプロジェクトに参画させていただいていましたが、Gitのコマンドをほぼ知らなかったので、最先端技術ではないですが自分が触ったことがない技術に触れられたのがいい経験でした。
1年程度か希望すれば現場を変えられるので、マンネリ化を防げる
現場が自分に合わなかったり現場によっても任期があるので、マンネリ化を防げて新鮮な気持ちで業務に携われます。
人間関係はリセットされてしまいますが、その分人脈を増やせるので、これもメリットでしょう。
ほぼ定時上がり
自分が携わったプロジェクトが炎上でもしていない限り、残業はほぼありません。
SESは成果物ではなく働いた時間での契約なので、時間超過の場合は賃金を払わなければなりません。
働き方改革によっても労働時間も厳しくなっているので、他社のエンジニアに残業を強制しなくなっています。
SES企業に就職・転職はしやすいので狙い目ではあります!
いかがでしたでしょうか。
できるなら自社開発受託開発企業に就職するのがオススメですが、将来的に独立志向
が強いのであればSES企業の方がオススメです。
もし会社選びで失敗してしまってもエンジニアはほぼ常に売り手市場なので、転職はしやすいです。
スキルアップするために転職しましたと言えば実績も積めていれば大丈夫です。
自分のやりたいことを踏まえて考えてみてください。